記事の概要
前回の記事ではESとは何?といったESの基本について解説しました。
今回の記事ではESで聞かれる質問と質問の意図を詳しく解説していきます。 企業が聞きたいことを4つに分けて、それを知るためにどんな質問がされるのかをまとめていきます。
この記事を読むことで 【ESで問われている質問の意図】、【どのようなことが質問されるのか】、【それぞれの質問への対策方法】などが理解できます。
それでは具体的にみていきましょう。
コンピテンシーを知るための質問
まず企業が応募してきた就活生に関して知りたいことはその人物がどのような能力を持っているかといったことです。 そして自社に入った際にどのようにして能力を活用し、結果を出してくれそうかということに興味を持ちます。
この能力は業界・企業・職種ごとに求められる能力には特徴があります。
企業は、ESを通じてエントリーしてきた就活生が自社が求めているコンピテンシーにマッチするかを以下のような質問から判断します。
- 貴方の長所と短所は何ですか。
- 人に誇ることができる経験を教えてください。
- 学生時代どのような活動をしましたか。
- 貴方自身の強みを3つほど教えてください。
- 組織の中でどのような役割を担うことが多いですか。
- 挫折経験を教えてください。
これらの質問に回答する際のコツは自分自身の関係するエピソードを複数個考えることです。理由としてはコンピテンシーとはその人が持っている能力の中であらゆる出来事に対して活用できる能力のことであり、1つの出来事だけで推し量れる能力ではないからです。
エピソードを考える際に有効なやり方は以下の通りです。
- 友人や家族に他己分析をしてもらう。
- 幼少期から現在までの出来事を箇条書きにする。
- 企業が求める人物像などをまとめる。
- 大学のOBや教授に模擬面接をしてもらう。
ぜひ、多面的な視点から自分自身のコンピテンシーを分析してみてください。
入社への本気度・熱意を知るための質問
採用する企業としては応募してきた就活生が自社とマッチする素晴らしいコンピテンシーを持っていても、入社への本気度がなければ内定を出すことはできません。 やはり企業側としても自社と相思相愛の学生を採用することを好みます。 入社への本気度を伝えることは最も難しいことです。
就活生の志望度・本気度は以下のような質問から判断します。
- 貴方が当社を志望する動機を教えてください。
- この業界のどのようなところに興味を持ちましたか。
- うちの企業に入社したら、どんなことに取り組みたいですか。
- 貴方が描いているキャリアビジョンを教えてください。
これらの質問は似たり寄ったりの回答が多くなることが予想されます。 貴方が内定を獲得するためには他の就活生と差別化をしなければなりません。
そのために取り組むべきことは以下の通りです。
- 企業研究をする前に業界研究を行い業界としての魅力を研究する。
- 自分自身のどのような経験や価値観がマッチするのかを書き出す。
- 競合企業と比較する。業界内でどのような立ち位置かを把握する。
- なぜ同じ業界内の他の企業ではダメなのかを書き出す。
- 実際にその企業で働いている人を訪問する
上記の事は最低限やっておきましょう。
知識・地頭・独自性を知るための質問
多くの企業は上記の2つを問う質問をしますが、中には一見変化球的な質問を投げかけて就活生の知識・地頭・独自性を推し量る企業も存在します。
多くの学生が同じような回答をしてきて優劣が付けられないといったことを防ぐ目的やキラッと輝くアイデアマンも探すといった意図があります。
例えば以下のような質問が挙げられます。
- 貴方にとって【美】とはなんですか
- 日本が今後AIを推進していく上で取り組むべき課題を教えてください。
- クレームの電話を受けた際の対応方法を時系列で教えてください。
- 食品を売る際に有効な広告とその理由を教えてください。
これらの質問に回答するためには日頃から身の回りの出来事に高いアンテナを張り、なんとなく過ごすのではなく、常に考える癖をつける必要があります。
毎日少しずつでも良いので身の回りのことに疑問を持ち【なぜ?】と考える時間をつくりましょう。 積み重ねが重要です。
学業について知るための質問
最後は学業について知るための質問です。
学生の仕事である大学で学んでいることを問うことで真面目さや専門性を知る狙いがあります。
ここでは以下のような質問がされます。
- 貴方がゼミや講義で学んでいることを教えてください。
- 卒業論文で取り組むテーマと概要を教えてください。
- 印象に残っている講義を教えてください。
これらの質問への対策は日頃から真面目に勉強し、大学で学んでいることを整理する習慣を身につけましょう。
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